2021年は何も書かなかった
もうすぐ2021年が終わる。多分にもれず今年を振り返ってみたとき、今年は何も発信しなかったなーと気づいた。
このブログの最終投稿: 2019/5/8
Qiitaの最終投稿: 2020/11/2
うーん、ライフログとしてさすがに何か残したいなーと思いmacを開いたのが22時。
何も書かなかった
カレンダーを見返したところ、何もしていなかったわけではない。むしろ色々やっていた。仕事では新しいチーム体制、ロールの変更、新しいクライアント、新技術の調査と飽きる暇もない一年だった。仕事外においても、人と住むため引っ越したり、大きめの買い物をしたりとなんだかんだしていたようだ。
いやーでもほとんど覚えてない。
自分の体験や経験を記録し、文章やコードとしてアウトプットするという作業では、大なり小なりの抽象化というか捨象の過程が入る。その中で記憶を定着させていたんだろうと思う。それが無くなったのだから覚えていないのも自明。実際、少ないなりに仕事で作ったドキュメントに書いた内容なんかは覚えていたりする。仕事自体はそれでもいいんだけど、技術や自分のこととなるとそれではあまりに寂しい。人に客観視してもらえるものも無くなるしね。
あと書かないと忘れてしまう。風呂に入りながら、歩きながら常に何かを考えている。そこで割と面白いことや小賢しいことを思い付いたりもするんだけど、記録を残さないので次の日には大抵忘れている。メモればいいんだけど、メモる癖がついてないので、なかなかうまくいかない。
ということで自分のログを残すため、人生を豊かにするためにもうちょっと文章なりコードなりでアウトプットしていきたい、ということを考えた大晦日でした。
2022年も良い一年になりますように。
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【旅行のススメ編】
2018年の3月に中国の深センへ行ってきた際の旅行記第4弾です。 今更ながら最後の記事をアップしていなかったのでアップ。
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【街ブラ編】 - kumatira blog
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【ITサービス編】 - kumatira blog
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【金盾編】 - kumatira blog
※ この記事は、2018年3月下旬の時点で私が個人的に調べたものです。状況は日々変化しているため、参考程度としてください。
旅行のススメ
以下雑多にメモと写真を放出します。
街の案内
地下鉄や街中の案内はほとんどに英語が併記されていました。私は中国語ができませんが、地図と比べながらであれば街中の移動に困ることはありません。案内も充実しています。
治安
交差点ごとに監視カメラが設置されている他、「武警」のロゴの入った制服を着た警察も目を光らせています。地下鉄でも1編成ごとに警備員が乗車して車内を巡回していました。少なくとも観光客が歩くような街中で不安になるような場面には遭遇しませんでした。
英語
深センに行く前に滞在した香港は英語が当たり前のように話されているので深センも大丈夫だろうと油断していました。現地の方との会話で英語を使えるケースはかなり少ないように感じます。1日半の滞在でしたが、英語で会話した人はホテルのフロントの女性(かなり怪しい)と博物館の学生バイトらしき女性(こちらは流暢だった)のみでした。地下鉄のインフォメーションで地図が欲しく「map」と言いましたが全く通じませんでした。ちなみに中国語で地図は「地图(dìtú)」なので、むしろ日本語で「ちず」と言った方が通じます。
駅のガイド的な人でもone, two, threeやyasが伝わらず日常会話ぐらい中国語を勉強しておくべきだったと反省しました。 どうしても質問しなくてはいけないときはGoogle翻訳の英語/中国語翻訳を使い画面を示しました。日本語/中国語翻訳よりも正確に意図が伝わったっぽいです。
支払いなど
街中のフリーWi-Fiやなんらかのサービスを利用するには必ずと言っていいほど電話番号認証が必要でした。微信認証のサービスもありましたが、私は身分証での本人登録をしていないので多分使えない。中国本土の電話番号付きSIMカードを刺す、中国のSMS番号が利用できる「eSender(易博通)」を使う、日本国内で認証・登録しておくなどの対策が必要です。そのせいで使えなかったサービスが多く悲しい思いをしました。
以前の記事でも紹介した「We Chat Pay」を利用できるようにしておくと支払いにはほとんど苦労しません。 利用登録までは日本国内発行のクレジットカードでも可能なのでやっておくといいと思います。アプリ内でのチャージには中国国内の銀行口座が必要ですが、送金してもらうことはできるので、すでに利用している人に現金を渡して送ってもらうことでチャージが可能です。私はホテルのフロントの女性に現金を渡し、送金してもらいました。また手数料は掛かりますが羽田空港などにある「ポケットチェンジ」で事前にチャージしておくのも便利です。
クレジットカードは銀聯カード以外ほぼ使えませんでした。マクドナルドなど国際チェーン店でも「クレジットカード」というと銀聯カードのロゴだけが入った端末を指さされてしまいます。VISAカードが使えると高を括っていた私は現金が枯渇して餓死しかけました。
支払いの問題さえクリアすれば、日本で見るようなマクドナルドやバーガーキング、スターバックスも普通にあるので食べるに困ることはありません。
まとめ
「人類史上最速で発展を遂げている地域」深センでは見たことも無いような、また想像できないようなサービスが多数展開されていて、またユーザーがそれらを使う様子を観察することができました。ある意味シリコンバレーよりも強烈な経験となった。新規サービスやスタートアップに必要な技術、人材、お金、ユーザーが街の中に揃っていると感じました。
「秋の夜長の自由研究LT大会で登壇して来ました
久しぶりのブログ更新
11月22日に行われた「秋の夜長の自由研究LT大会」で登壇して来ました。
イベントを主催されている「エンジニアの登壇を応援する会」では登壇したがっているエンジニアをいい感じに煽って登壇に導いてくれます。 素晴らしい!! 公式slackがあるのでぜひジョインしましょう。(案内はここ)
イベントについてはこちらもご覧ください
まずは自分の登壇について
タイムゾーンの基礎教養
自分の好きな「タイムゾーン」ネタについて オタク特有の早口 ライトニングに皆さんにお伝えしました
皆さんの登壇ざっくりまとめと一言感想(敬称略)
Slack初心者採用担当がSlackをカスタマイズしてみた @kobegyu824
一言感想→ 勅命チャンネルはクローズチャンネルがつぼった
楽しい!に敏感であること @脱脂綿
- 即興演劇=インプロ
- そうしたい?そうしなきゃいけない?
- 楽しくないことは楽しくないから止める
一言感想→ 楽しくないことを続ける人が結構多いことに気づいた
「しゅ」と「ゆ」の話 @rs_tukki
- 癒しを与える
- 「酒」
- 「湯」
- きらり別邸
- テルマー湯
一言感想→ 新宿でわざと終電を逃したくなった
アニマルカフェのススメ @紫苑
- 癒しスポット
- モフ☆モフ
- 猫
- うさぎ
- カワウソ
- ペンギン
一言感想→ ペンギンと遊んでいたら目玉突かれそう
Barについて @zucky(ざっきー)
- コミュニティのこと
- 悩みを解決する選択肢としてのBar
一言感想→ おしゃれな写真と可愛いイラストが案外マッチする
ジオキャッシングのすすめ @Udomomo
- 辛い運動は嫌だ
- cacheを位置情報から探す
- あらゆるものがキャッシュになる
一言感想→ ガチ勢・・・
タイムゾーンの基礎教養 @kumatira
自分
緑色で丸くてつやつやでおーいしい食べもの @ずんだまる(仮)
- 「勇気検査」
- 好きなものを伝えること
一言感想→ 最後に出て来た「枝豆」
だがっき! @つっち
- みたことあるフォント
- シンバル奏者の悲哀・・・
一言感想→ カステラェ・・・
スピードキューブ @Ohtoya
- 20手以内でできる
- 布教用ルービックキューブ
一言感想→ 「まだ誰もわからない」が面白かった
池袋を応援しよう! @sapi_kawahara
- 池袋はよくディスられる
- 都市型水族館を最初に作ったのは池袋
- 池袋はいいところ
- 「典」が違う!
一言感想→ 池袋は都市的にも面白いんだね
ゲームセンターの話 @colonee
- ゲーセンの始まりは「インベーダー」
- 「皆さまへのお願い」
- 「ガンダム動物園」
一言感想→ ゲーセンってたまに行ったら超進化してるよなぁ
銭湯のススメ @yoshitaku_jp
- 指し棒!
- 4500リットル以上
- 湧いた→抜いた
一言感想→ オチがおしゃれ
やっていい煽りとやっちゃダメな煽り @nagashi_ma_w
- いつ煽るべきか
- きっかけがあれば何かを始めることができそうな人
- やっちゃダメな煽り
一言感想→ 煽られないと登壇しないんですか? (煽り
まとめ
やっぱりLTは楽しいですね
【まつもとゆきひろ氏 特別講演】20代エンジニアのためのプログラマー勉強法 に行ってきた感想&講演内容メモ
Rubyの生みの親Matzことまつもとゆきひろさんの講演「20代エンジニアのためのプログラマー勉強法」に行ってきました。
6月にもMatzの「若手エンジニアの生存戦略」と言う講演を聴いてきました。扱うテーマは若干違いますが、そこに共通して現れている価値観は共通するものがたくさんありました。 2つの講演から「パターン認識」しながら聴いていました。
「若手エンジニアの生存戦略」に関する感想&メモはこちらからぜひご覧ください。
【まつもとゆきひろ氏特別講演】若手エンジニアの生存戦略 に行ってきた感想&講演内容メモ - kumatira blog
以下、講演中や後に感じた雑感と、取っていた講演メモをまとめます😃
感想
- 超超超超当たり前だけど、Matzのセッションはわかりやすかった。内容によって緩急がつけられていて、話の流れを聴衆に感じさせていた。抽象的でわかりづらい内容になったら具体例が出てくるし、それも必要十分だった。
- 最初は演題の「勉強」についての定義があった。さすが言語デザイナー。ここで勉強と「勉強」が違うとわかった。
- 学生と社会人の勉強の違う点がたくさん挙げられた。一番「なるほど」と思ったのは「苦手克服VS得意を伸ばす」のところ。確かに学生の勉強には、答えを知っていてゴールライン(=満点)を引く先生がいて、その人が知識を授ける授業が勉強の中心になっている。社会人の「勉強」にはそれらはほとんどない。
- 「苦手を克服しようとするのは非効率」という話は非常に納得した。そもそもその人が取り組むと非効率なのだから「苦手」として残っているのだと思う。
- 研修について考えたり悩んだりする人が多いのは、学生の勉強と社会人の「勉強」をつなぐ不思議な時期だからかもしれない。
- 「何を勉強するか考える」以降で感じたのは、[好きなこと] = [やりたいこと] = [得意なこと] = [勉強していること] = [業務] が全部一致した時、人の出力は最大になるんだなってこと。なんとなく感じてはいたけど、これを意識する、逆にここから外れている時「自分はしんどいのでは?」と気づく、と言う意味で勉強になった。
- 「じゃあ具体的にどうやるの?」のところでは、特に「アウトプット」についてが印象に残った。6月の講演で「アウトプットを恐るのは人間の本能だからしょうがない。でもその本能に従う価値はそんなにない」という話があったことを思い出した。さらにそれを繰り返すことは「勉強」でもあるよね。って言うのが今回のアップデート。
- 戦略としての「自分のマーケティング」、その材料としての「勉強」という位置付けはわかりやすいし取り組みやすい。
- 「自分の得意がわからない」ならとりあえず好きなことからパターン認識すればいいとのことだったが、就活をやっていた時、自分の周りには「好きなこと」が無くて困っている人がたくさんいた。もしかしたら「好きなこと」がある時点でまず幸運なのかもしれない・・・?
- 質問タイムで「アメリカでは〜」「東南アジアでは〜」というように国・地域にセグメントして捉えようとしている(多分)質問がいくつか出ていた点が気になった。サービスや国の状況を捉える上で、国名というラベル付けに意味はあるが、こと自分という1人の人間の話をする時、それはあまり意味を持たない気がする。Matzもそんな感じじゃないかな〜(多分)
- と言いつつ中国の話が全くでなかったのは不思議だった。うーんこの分野での中国の立ち位置ってあんまりわかってない。もうちょっといろんなとこに顔を出してみよう。
- 「英語やらねば・・・」と思った。今日本で日本語を喋っていると言うある意味特殊な状況に自分を置いているが、英語はそれを一段抽象化してくれる気がする。
講演内容
とりあえず聞いたことを全部書いたのでめっちゃ長文になりました。見出しだけをどんどん読んでいくと話の筋がわかると思います。
導入
楓さん自己紹介
- エンジニアのキャリアをよくして世の中をよくする(=ザッカーバーグを増やす)
サポーターズ
- 交通費を出す就活サービス
- サトアズフォローしてね
今日の目的
- Matzのご尊顔を拝む
- エンジニアとしての学びの方法を知る、考える
- 何かを始めるきっかけにする
講演
自己紹介
イントロ
- 勉強とは?
学生と社会人の勉強の違い
学生の勉強 | 社会人の「勉強」 | |
---|---|---|
満点がある | 満点がない | 社会人の「勉強」は満点がない。1000点を10万点まで引き伸ばし立ってOK |
苦手克服 | 得意を伸ばす | 満点がある学生の場合は、苦手を埋めて100点に近づけた方がいい。社会人には満点がないので、得意なところを伸ばしておく方が戦略的。 好きこそものの上手なれ。 苦手なことをやることは合理的ではない |
記憶 | 把握 | ググればいい |
知識 | インデックス | |
一次元 | 多次元 | 学生のテストは評価の尺度が一次元になりがち |
メイン | サブ | 学生の本分は勉強 社会人は働くことがメイン、勉強がサブになる |
間接的 | 直接的 | 学生の勉強は何に関連するかわからない 社会人の場合は直接的 |
安定 | 変化 | 学生が勉強しているものはそんなに変わらない JS界隈のスピード |
これだけ違うので「勉強」メタファーはあんまり役に立たない
なぜ勉強するのか
- スキルセットを伸ばしたらいいことがある
- 成功の確率を高めるもの
- 勉強のモチベーションを高める
何を勉強するか考える
- 自分を見つめ、内省する
- 走り出すのは楽→走り続けるのは大変
- 走る前に考えることはもっと大切
- 得意なこと、苦手なこと
- 即答できますか?
- 得意なこと、苦手なこと
- 苦手をなくすことに意味はない
- 苦手の克服は満点があることが前提
- 好きなことに注力するのが効率的
パターン認識は成功の秘訣
- 「尊敬できる人は誰ですか」からパターンを見つけ出そう
- 両親→いい面を見れる人
- 知らない人を尊敬できない
- 本質的に人間はミーハー
- 「有名である」≒「価値がある」←でもこれって循環論法だよね
- キャズム理論
- アーリーマジョリティまで届くものはそんなにたくさんない。乗り越えるべきキャズム(峡谷)がある
- まずニッチに進出してから、横展開するとうまくいく
- 自分の成果をアウトプットしてそのユニークさを強調する「埋没しない」
Matzの話
- 自分の好きなこと得意なこと知識を棚卸しした
- 大学卒業時の決断
- 東京に住まない
- 尊重してもらえる環境
- 最初の会社
- 情シスしていた
- 閑職にあって自由だった
- 暇だったから作ったRubyをネットに公開
- Rubyをネットに公開したことがユニークなことだった→ニッチに進出
- オープンソースソフトウェア運営の経験からパターン認識
- →その界隈の話も舞い込んできた
- →横展開
- 時間と収入は無関係
- 割りがいいか < 満足するか
「あなた」はどう勉強するか
- パターン認識して抽象化する必要がある
- 内省
- 自分のことを自分以上に知っている人はいない
- 自分で考えなきゃいけない
- 自分の「在庫」について真剣に考えることはない
- どこまで、何を、どのぐらい
- 自分に妥協しようと考えたこともあったがしなくてよかった
- 予想は外れる
- 決めたことは変えてもいい
- 自分の傾向をしる
具体的な話
- モチベーション
- 好きなことならほっといてもやる
- 漠然とした希望に弱い
- 「やることがない」→注意報
- 自分のやりたいことを把握していたら「暇」にはならない
- 時間管理
- 時間の使い方→優先順位
- プライベートを犠牲にしない
- 生産性を高める
- 仕事の中でやる勉強が高効率
- ↑を認めない会社は滅びたほうがいい
- そのために短い時間で成果をあげる
- バッファーを積む
- 残りの時間でスキルを伸ばす
- アウトプット
- インプットも必要だけど、差別化要因にはならない
- 「あんなの誰でもできる」
- 実際ほとんどの人はやらない
- アウトプットによる定着
- 繰り返す
- アウトプットするのが楽になる
- アウトプットの最適化
- 心理的障壁の低減
- 可塑性
- 立場、環境で人は変われる
- アメリカはロールを固定した契約
- 興味が変われば契約を変える
- 「新しい可能性を発見した」
- ゆっくりだが人間は変化する
- 予想もしない方向で変化する
何をやる
- コンピュータサイエンス
- 英語
- 英語ができれば18億人と話せる
- タイムマシン経営
- ガラパゴスを出る
- 語学は場数
- 完璧を目指さない
- コンフォートゾーン
- ずっと心地いい空間にいると成長しない
- 変化を恐れない訓練
- 誰かを見下さない
- プログラミングは人間の都合でできている
- 自分を見下すのもよくない
まとめ
- 自分をマーケティングしていく
- そのための道具としての「勉強」
- 自分にあった「勉強」を見つける
- 自分の人生をよくすることに貪欲であっていい
質疑応答
- 自分の得意がわからない
- 当たり前
- インベントリで見つける
- 好きなことはあるのでは?
- しばらくやったら本当に得意か、得意じゃないかわかる
- 得意じゃなかったらやめればいい
- 最初からフルスタックなエンジニアを目指すのは得策ではない?
- そうだと思う
- 全体が均等に得意ってあんまりないのでは?
- 内省をやめて走り出すタイミングは?
- 自分で決めて
- 「走り出すか」と思うタイミングがくる
- 勉強になった本、人生を変えた本は?
- 日本のITがどうなったら素敵?
- ブラックなイメージを無くしたい
- 我慢してそこで働いていると、そういう企業を延命させてしまう
- 次がそうならまたやめればいい
- 生まれて欲しいサービス
- ITのインフラになるようなサービス
- Database as a service
- Googleのfirebaseはいい線行くのでは
- 社内でのコミュニティ運営で気をつけたい点は
- 「こういう風にしなくちゃいけない」は決めない
- ITの売り手市場はいつまで続く?
- 当面は終わらない
- ITが使われている間は、誰かがソフトウェアを書かなきゃいけない
- 日本全体が沈む方が先に起きるのでは?
- 英語はどうやって勉強した?
- 学校の勉強としての英語は嫌いじゃなかった
- 実践あるのみ
- 場数を踏むとコミュニケーションにもパターンが見える
- 情報収拾はどうしてる?
- 地方でエンジニアをする上で「取り残される」感はある?
- 昔はあったが今はそうでもない
- 英語で情報が起きるので日本の中でどこにいるかはそんなに関係ない
- 仕事のやり方は考えなきゃいけない
- ブロックチェーンは見た?どの辺に興味がある?
- ちょっと見たけどあんまり興味が惹かれなかった
- プログラミング言語が気になってる
- アメリカで働くには?
- まずビザ
- H1B
- 向こうの会社がビザを取って雇いたいと思わせなくてはいけない
- 運
- 大学に行ってインターンの経験して仕事をとる人が増えている
- まずビザ
- コンフォートゾーンを出るタイミングは?
- あまり何も言えない。他人が責任のあることを言うことはできない
- 他の誰のアドバイスも受けてはいけない
- 東南アジアが上がってくる可能性は?
- それなりに日本人も働き始めている
- 日本の下請けではなく、国自体がマーケットになる国が増えている
- 平均年齢が低くて挑戦する雰囲気はある
- Matzが20代に若返ったら何する?
- プログラミング言語を作ってるかな
- 未経験からエンジニアになりたい
- プログラミングやってみて面白い部分を見つける
- ユーザー系SEはなくなる?
- 自分たちで開発するのがいい
- 外に出すのはビジネスのスピードが遅い
- そっちになるかは分からない
- 低レイヤーと高レイヤーのなかで有名になる難易度は違う?
- (OSS前提なら)低レイヤーの方がいろんなところで使われるので有名になりやすい
ということで「【まつもとゆきひろ氏 特別講演】20代エンジニアのためのプログラマー勉強法」のまとめでした。
会場では抽選で、Matzのサイン本&ツーショット撮影(こう書くとアイドルっぽい)ができたが、スマホの充電が切れていて抽選に参加できなかった。写真も撮れなかった。悲しい。
ではおやすみなさい
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【金盾編】
3月に中国の深センへ行ってきた際の旅行記第3弾です。今回は、中国のインターネット規制「金盾」の影響についてをまとめます。
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※ この記事は、3月下旬の時点で私が個人的に調べたものです。規制の状況は日々変化しているため、参考程度としてください。
金盾(great fire wall)の存在
中国国内には政府によるインターネットに対する検閲「金盾」がある。その中でもファイアウォール機能である「防火長城(Great Firewall)」が最も有名。
中国国内のインターネット網からは、中国政府が定めるサイトやサービスへの接続ができない。特にSNSや位置情報系のサービスには厳しい。また切断されているサービスにアクセスしても404が返ってくるため、検閲されていることに気づかないようにされていた。
またサービス単位では切断されていなくても、
- 通信パケット内に特定の単語が含まれている場合
- 特定のキーワードを検索した後の数分間
なども規制の対象になっている。
後述の香港のVPNを経由するSIMカードを持ち込んでいたため、直接困る機会はなかったが、せっかくなので泊まったホテルのWi-Fiから金盾の内側のインターネットを体験してみた。
切断されていることを確認した主なサービス
- Google系の全てのサービス
- Twitter・Facebook・LINE(画像のみ不可能)・WhatsApp等のSNS
- YouTube・ニコニコ動画・ニコニコ生放送(静画や辞典は接続可能だった)などの動画配信サイト
Googleマップについて
「Googleマップ」はGoogleのサービスであり地図アプリでもあるため、特に強い規制を受けている。今回は中国資本の「百度地図」と比較しながらその規制をまとめてみた。
「Googleマップ」は中国国内ではかなりいびつな形でしか利用できない。まず検索など通信が必要な機能は全く利用不可能。事前にキャッシュしていた地図データを利用しても、そもそも座標系が意図的にずらされている、鉄道など軍事関連施設が収録されていない、などまともに利用できなかった。なおGPS測位は正常に行えた。
サービス同士の比較
ここから先、比較のスクリーンショットを並べ比べてみる。左が「Googleマップ」、右が「百度地図」
「百度地図」では現在地すぐ西に鉄道走っていることが分かるが、「Googleマップ」では描かれていない。
さらに「Googleマップ」では香港との境界線もおかしい。実際には「百度地図」が示すような場所なのだが、「Googleマップ」では境界線ギリギリにいるように見える。中国本土と香港の表示する座標系が異なっている(意図的にずらされている)からという情報を聞いた。
以上のように「Googleマップ」は金盾の内側ではまともに使えなかった。
突破方法
かなり強力なファイアーウォールを築いている金盾だが、検索すれば突破方法が色々と出てくる。 最も簡単な方法は香港のVPNを通す回線を持っていくこと。香港でそれ用のSIMカードが購入できる他、日本のアマゾンでもこちらのように安価で出回っている。

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その他にもいくつかの方法があるらしい。現地の日本人などが突破方法を結構まとめてくれていて助かった。
まとめ
今回は「Googleマップ」を題材に中国のインターネット規制「金盾」をまとめてみました。 いずれも私が滞在した時点での情報であって、最新情報ではないのでご注意ください。
Googleなど世界展開しているサービスが規制されている分、それを代替する国内サービスが台頭しているように感じた。
など 実は産業育成も目的なのかも。そういった意味で深センは、技術とカネとユーザーが溢れる閉鎖環境と言える。
次回は深セン滞在で感じたことや滞在のTipsを書きます。
ではおやすみなさい。
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【ITサービス編】
3月に中国の深センへ行ってきた際の旅行記第2弾です。今回は、街中で見かけたIT系のサービスをまとめます。
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日本と同様のサービス
交通系電子マネー
香港との間にあるチェックポイント羅湖口岸から深センに入域。まずはホテルへ向かうため地下鉄に乗った。
深センには地下鉄やバス、コンビニなどで利用できる「深圳通」というICカードがある。どこの駅でも購入可能。絵柄は複数選べ、ICチップを搭載したキャラクター柄のキーホルダーのようなものも販売されていた。
旧正月明けだったからかかわいい戌の絵柄のカードを入手できた。
どの駅でも購入できる反面、返金は「老街駅」近くにある事務所でしか出来ないとのことだった。ちょっとめんどくさい。外からの観光客が少ないため、払い戻しはあまり考慮されていないのかもしれない。
ちなみにICカードを利用しない場合は現金でトークンを買って利用できる。このトークンにもICチップが入っているようで、「深圳通」と同じ場所にタッチする。出場時は改札に挿入口があり回収される。 トークンの販売機が硬貨、少額紙幣しか使えない、硬貨の認識が甘いなどで評判が良くなかった。
地図・乗り換え検索アプリ
中国では政府が「金盾(通称:グレートファイアーウォール)」というインターネット規制を敷いている。そのため「GoogleMaps」等、中国国外の地図サービスが利用できない。代わり中国企業の百度が出している「百度地図」が、地図アプリではデファクトスタンダードになっている。
通常の地図表示に加え、建物の3D表示、ルート検索など、GoogleMapsで利用できる機能はほぼ全て利用可能だった。さらにショッピングモールなどではより詳細な位置案内を提供しており、自分が今いる階なども正確に表示された(Wi-Fiの電波で測位している?)。AR表示でのルート案内機能もあった。
ただアプリの動作はもっさりしており、インストールした途端、使っていなくても、端末の温度が常にいつもより数度高い状態になり、端末再起動も頻繁に起こるようになった(裏でめっちゃ通信している???)。
「金盾」によって出ている「百度地図」と「GoogleMaps」の違いは、次回の金盾編でまとめます。
出前サービス
日本でも、「Uber Eats」や「出前館」でかなり普及してきたweb出前サービスだが、深センではもっと普及していた。
特に「美団外卖」という出前サービスが広く利用されている。背中に黄色いカンガルーのロゴの入ったシャツを来た配達員が、お昼時に大量に走っていた。感覚的には、日本の郵便屋さんと全ての宅配業者を足し合わせたぐらい見かけた。
日本ではみられないサービス
非常に手軽な決済・送金サービス
日本でも「LINE Pay」などがようやく現れ始めたQRコード決済だが、深センでは一般に広く普及している。
特に「微信支付(英語名:We Chat Pay)」が広く普及。 登録してウォレット作成し、お金をチャージして利用する。相手の受け取り用QRコードを撮影、もしくは自分の送金用QRコードを見せることで決済・送金が完了する。
外資系チェーン店を始めコンビニ、キヨスク、個人商店、屋台を問わず、街中で「We Chat Pay」を利用できない店はみなかった。特に、屋台や個人商店など小さい店舗でも支払い用のQRコードが店頭にぶら下げてあるのが印象的。
日本人でもクレジットカードの登録でウォレット作成ができる。ただしウォレットへのチャージは中国国内の口座を持っていないとできない。(正確には限られた方法でできるがやや面倒。またブログで紹介します。)
チャージはできなくても送金を受けることはできるので、ホテルのフロントの女性に現金を渡し、送金をお願いすることにした。現金で100元を渡し、「ここにWe chat Payで送ってほしい」と自分のウォレットQRを示した所、私物のスマホで送金してくれた。 知らない人同士でも無手数料、かつほんの数秒で送金できる体験はなかなか衝撃的だった。
大きめの「麦当劳(マクドナルド)」には写真のような端末がレジ前にあって、タッチパネルでメニューを選択し、支払い用QRコードを読ませると支払いまで完了する。コミュニケーションが取れない私のような外国人観光客はとても助かった。 レシートに番号が出てきて番号で呼ばれるまで待つのは日本と同じ。
乗り捨て自由なシェアサイクル
街中のいたるところにカラフルな自転車が大量に放置されている。別にこれは不法投棄されているものではなく、利用を待っている「ofo」や「mobike」などのシェアサイクルサービスの自転車。
アプリで自転車についたQRコードを撮影すると解錠できてすぐに利用できる。降りるときもアプリから操作すれば、自動で施錠、利用距離に応じた請求がされる。
若い人が短距離の移動にかなり利用していた。交差点ごとに大量にあるので探す必要が無い。一度の利用で数十円しかかからないこともあり、かなり手軽に利用されているようだった。
主に2つのサービスが普及しているが、仕組みがちょっと違っていて興味深かった。
「mobike」 オレンジの自転車。アプリの地図上から自転車が探せる。QRコードを撮影すると自転車についた鍵が自動で解錠される。利用終了時にはスマホからの操作すると自転車についたGPSが測位し請求、施錠が行われる。
「ofo」 黄色い自転車。「mobike」より後発。QRコードを撮影すると自転車に掛っている鍵の番号が表示される。利用終了時の請求はスマホのGPSでの測位が利用される。鍵はユーザーが施錠する。
「ofo」の自転車はただの鍵付き自転車だった。GPSなどの自転車側の装置が一切ない分、設備投資を低く抑えているのだと思われる。実際、「ofo」の方が「mobike」よりやや安価らしく、利用が多い印象だった。
商業施設の前、地下鉄の出口、バス停、交差点の角には必ず複数台置いてあった。 それだけ普及すると、ユーザーはポートはおろか自転車を探す必要もなくなる。すると自転車側でGPSを備えている理由も薄くなったのかもしれない。
まとめ
今回はITサービス編として、深センで見かけたサービスをまとめました。この分野に関しては、完全に日本の数歩先を行っている印象。UXも良く多分に見習うところがありそうでした。
今回、持ち込んだSIMカードはデータ通信のみで電話番号はありませんでした。そのためSMS認証ができず、いくつかのサービスは利用ができず悲しい思いをしました。次中国へ行くときに再チャレンジします。
ということで次は「金盾」についてまとめます
ではおやすみなさい。
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【街ブラ編】
この3月に学生最後の旅行として香港と深圳に行ってきた。
香港は友人達と普通の観光をしたが、それだけじゃ面白くないということで、自分だけ滞在を2日延長して一人で深圳を探検してきた。
1泊2日の街ブラをしただけだったけど、衝撃につぐ衝撃を受け、いつかブログにまとめたいと書きためていた。そろそろ投稿したいということで、街ブラ編、ITサービス編、金盾編、まとめ編と4つに分けて投稿します。写真多めです。
今回はその1回目の街ブラ編
(追記) 第2弾の以降はこちらから
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【ITサービス編】 - kumatira blog
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【金盾編】 - kumatira blog
深圳に行ってきたら、向こうのITと交通に驚きすぎた話【旅行のススメ編】 - kumatira blog
深センという場所
1300万人の人口を抱える中国第4の都市で、中国で最も裕福な地域の1つ。ここ30年で、他地域から移ってきた移民が非常に多い。 元イギリス植民地で自由資本主義経済をとる香港に接しており、1980年に経済特区が設置されて以降、急速に発展し「人類史上最速で発展を遂げている地域」とも。
社会主義をとる中国において、経済特区では海外からの投資や資本主義経済が認められており、政府主導で新興事業発展のインフラ整備も進んでいる。
- ファーウェイ
- テンセント
- DJI
などの本社をはじめ、スタートアップが多数あり「中国のシリコンバレー」という別名もある。
街の雰囲気
東京と比べて若い住民や家族連れが多い印象を受けた。65際以上の高齢者は全人口の2%、2,30代で全人口の65%を占めている。みな当たり前のようにスマートフォンを持っており、街中QRコードだらけだった。 日本ではみたことの無いようなような機器やサービスを使いこなしていた。その話をします。
ソフトウェア産業を含めた製造業が産業の中心で、技術者が多く住んでおり、その辺の情報は特に充実している。市政府肝いりで最近できた巨大な書店には技術書が多数並んでいて、男女問わず熱心に座り読みをしていた。(家電の解体指南書などもあった。)
华强北
街の中心にある「华强北(ファーチャンペー)」には秋葉原の30倍と言われる(体感的にはもっと)電気街があり、電子部品から製品まであらゆるものが売っていた。部品商から世界的メーカーのショップまである。
1階から7階まで全部電子部品みたいなビルが地平の彼方まで続いている。怪しいスマホなども売っていて見ていて飽きない。普通にドローンが飛び交っていてびっくりした。
ただほとんどの店は業者向けで、1個当たりの値段は安くても「お求めは100個〜」のようなお店ばかり。安い電光掲示板でも見つけたら買って帰ろうと思っていたが、100枚は持ち帰れないので断念。帰り際にGoProっぽいカメラが安かったので買おうとしたら「1個で買うのww?マジ?」みたいなリアクションをされてしまった(ちょっと高くなったけど売ってくれた)。
政治面は日本と違う
街に溶け込むスローガン
政治分野では日本・アメリカなどと全く様子が異なっている。市中のいたるところに共産党のスローガンが掲げられていた。
例えば中国共産党が広めている「社会主义核心价值观」。街のいたるところで目にできる。写真のような看板タイプだけでなく、街中の電光掲示板などにもさらっと入ってくる。
博物館
深圳の子供達は何を学ぶのかと気になり博物館にも行ってきた。ここでも共産党の色が強い展示が多かった。
改革開放政策以降、深圳がどのように発展してきたのかが誇らしげに展示されていた。圧がすごかった・・・
その他にも
街中を地下鉄で移動していたら、途中の乗り換え通路が警察によって突然止められた。すると皆、財布からIDカードのようなものを取り出してスキャンしてもらっていた。どうも身分証チェックかなにかで、OKなら通してもらえるらしい。周りの人々は慣れた様子で警察にIDカードを見せている。 私は当然持っていないので、不安げにパスポートの表紙を示したら「お前はいい」という感じで通された。
その他ITサービス分野での強い規制もかかっている。金盾については別記事で詳しくレポートします。
街の交通について
地下鉄が充実しておりしかも安価。私のような観光客が行くところならまずどこでも行ける。地下鉄は新線が毎年のように開業している。バスも網の目のように走っていた。広州や上海へ向かう高速鉄道も充実しており、人民に広く利用されている。
車内の案内は充実している上、総じて分かりやすい。日本人は漢字からなんとなく意味がわかるので、あとは簡単な英語(案内は基本英語が併記されている)さえわかれば道に迷うことはほとんど無さそう。
時刻表は(少なくとも見える所には)無く、常にほぼ等間隔で列車がくる。案内板には「次 ○分後」「2本目 ○分後」のように表示されている。 日本ではあまり見かけないが、確かにこれで用は足りる。
街中では、日本の原付のような感覚で電気自転車が多く利用されている。シェアサイクルが普及しており、特に学生っぽい若い人は多く利用していた。(詳細は次回)
まとめ
今回は街ブラ編として、深圳で見かけた風景をまとめました。 次回は深圳で体験したITサービスについてまとめます。
それではおやすみなさい。